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サンプル記事④:ベトナム進出企業「CX Technology」

企業: CX Technology Co., Ltd   

回答者: Gary Chiu社長   

インタビュー日: 2010年12月25日   

Gary Chiu社長 


御社について教えて下さい。   

弊社は1972年に設立された台湾企業で、ベトナムには1996年に進出致しました。ベトナムではスピーカーなどのサウンドシステムに使う部品を製造しており、顧客はパイオニア・パナソニック・boss・JPL・フィリップスなど多岐に渡ります。親会社は、弊社の入居するタントゥアン輸出加工区を含むホーチミン市7区の開発に携わったフーミーフンという台湾系企業です。そのため、タントゥアン輸出加工区の開業から間もなくベトナムでの操業を開始致しました。現在ベトナムと中国に工場を展開しています。

ベトナムでの資本金はUS$20,000,000で、57,000平米の土地を上記輸出加工区内に確保しております。弊社売上はUS$30,000,000です。従業員は約750名で、うち台湾からの出向者は10名です。従業員の平均賃金は、ワーカーが約8,000円、事務職が約12,000 – 16,000円です。従業員の約7割が男性・3割が女性ですが、管理職のほとんどは女性です。ベトナムの女性はとても優秀で、管理職は女性の方が向いていると思います。

CXTech 外観


Chiu社長について教えて下さい。

私は2010年3月から弊社の社長に就任しベトナムに常駐しております。2008年に半年間弊社の部長としてベトナムに駐在した時は4部門の管理を任されましたが、現在は7部門全てを統括しております。現在は休みが日曜日しかないので、水泳などで体を動かして過ごしています。台湾には生後6ヶ月の娘がいて、2011年3月からは妻と娘もベトナムに呼んで一緒に生活しようと考えています。


ベトナムの魅力と問題点を教えて下さい。

ベトナムの魅力は、中国に比べて人材が素直だということです。ベトナム人は様々な要求を素直に受け止め行動に移してくれますが、中国人は常に「どうやったら指示に逆らえるか」を考えているように感じます。また、残業しなくてはならない状況のとき、残業代が高額になることもありますが、ベトナムの方々は協力的に対応してくれます。特に22歳前後の方々はとても純粋で、教えたことを吸収する能力が非常に高いと感じます。

Office  Product 

問題点ですが、これは温暖な気候のせいだと思いますが、特にワーカーの方々はすぐに休憩する傾向があります。また、どこにでもゴミを捨てたり職場環境を汚す生活習慣を改善させるのに、指導し続けなくてはいけません。今日注意したことを明日またやってしまうこともあります。加えて事前に何の相談もなくストライキを起こすことがあり、特に旧正月前に多く、その時期の悩みの種の一つですね。


ベトナムにおける御社の課題はなんですか?

優秀な人材の確保です。弊社では幸運なことに事務職の方々の離職率はとても低いです。しかしその反面、ワーカーの離職率が非常に高いのが現状です。1年間に約100名のワーカーが入れ替わります。ホーチミン全体で人材の需要が供給を上回っており、優秀な大学生が製造業ではなく金融などの給与が高い分野に取られてしまっています。そのため、製造業全体で人材確保が困難になってきています。今後はそれらの優秀な人材確保の手段をどのように確立するかが大きな課題です。


現在、どんな製品やサービスを必要としていますか?

質の高いリクルーティングサービスが欲しいです。ワーカーはある程度集めることができるのですが、オートCADや金型を扱える技術職や、購買職、営業職の人材の確保がとても困難です。スタッフレベルからマネジャーレベルまで、役職に関係なく人材確保が困難な状況です。

加えて、人事法務について良いアドバイスをもらえるコンサルタントも探しています。ストライキ対策や不良ワーカーを解雇するためのステップなど、専門性の高いアドバイスを受けたいと考えています。

また、現時点では原材料の現地調達は困難で、全てを台湾から輸入しております。今後は中国からの輸入も視野に入れ、原材料費の低減を図っていこうと考えています。もし現地調達が可能となる場合、是非活用していきたいですね。


ベトナムにおける御社の今後の方向性を教えて下さい。

現在弊社では生産のオートメーション化を加速させています。売上は伸び続ける中、2008年には950名だった人員を、生産性の高い機械の導入により750名まで減らしています。今後も更なるオートメーション化を図っていく予定で、そのためにも新品および中古の製造機械を今後も増設していくよう考えています。

工場

また、環境対策にも大きく予算を割いていくつもりです。現在敷地内に水質改善施設を建設中ですし、騒音対策も進めております。ベトナムは環境関連の法律が年々厳しくなっており、弊社でもしっかりと改善活動を進めていきたいと考えております。

内庭

また、更なる工場の増設を目指し、同じ輸出加工区内もしくはベトナム北部に敷地を確保することも検討中です。顧客でもあるパイオニアはベトナム北部のハイフォンに工場を構えていますので、その近くに第二工場を建設する案も出ております。


ベトナム進出を検討している企業へのアドバイスをお願い致します。

ベトナムのメリットは複数あります。人件費は他のアジア諸国よりも未だに安いです。弊社の入っている輸出加工区は、電力供給も安定しており停電はほとんどありません。また、道路インフラはまだ完璧とは言えませんが、輸出加工区は海へ続くサイゴン川に隣接しており、川を使った輸送は非常に便利です。

ただ、海外に進出する際には、急な受注・輸送時間・輸送費などを含め、ベトナムが製造拠点として最適地なのか、顧客との地理的距離を念頭に、検討する必要があるのではないでしょうか。

お問い合わせ先

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〒 811-3431
福岡県宗像市田熊2-6-1